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マルチクラウド時代のIaC設計 — 当社が Terraform を選び続ける理由

2026年3月28日佐藤 優子Cloud, IaC, Terraform
マルチクラウド時代のIaC設計 — 当社が Terraform を選び続ける理由

AWS・GCP・Azure のいずれかに依存しすぎず、事業継続性を確保するマルチクラウド戦略。そのバックボーンとなるIaCツールに、私たちが Terraform を選び続ける理由を技術的に整理します。

選択肢の整理

現在の主要なIaCツールは Terraform, Pulumi, AWS CDK, CloudFormation の4つ。それぞれに強みがありますが、マルチクラウドで運用する場合、選択肢は実質的に Terraform か Pulumi に絞られます。

Terraform を選ぶ3つの理由

1. プロバイダの成熟度

AWS / GCP / Azure すべての公式プロバイダがメンテナンスされており、新機能への追従も早い。サードパーティリソース (Datadog, PagerDuty, Cloudflare) まで HCL で記述できます。

2. 宣言的な状態管理

state ファイルによる差分管理は、誤操作によるインフラ破壊を防ぐ最後の砦になります。terraform plan で変更を予測できる安心感は、本番運用では代替不可能です。

3. モジュール化しやすいエコシステム

Terraform Registry には本番レベルで使えるモジュールが公開されており、VPC・EKS・RDSなどの基本コンポーネントは車輪の再発明をせずに済みます。

運用で気をつけるポイント

state のロック (DynamoDB や GCS)、環境ごとの workspace 分離、terraform-docs による自動ドキュメント生成など、本番運用の勘所があります。これらを最初から組み込むことが重要です。

マルチクラウド戦略のご相談は、ぜひテックブリッジまで。